前回までの解析でメモリマップがわかりました。次はこのマイコンボードにモニタを実装して、自由にプログラムが動かせるマイコンボードにしてみます。
63B03用モニタプログラムの準備
まずは63B03用のモニタを探します。検索したところ以下のモニタがみつかりました。
モトローラ純正のMC6801用のモニタのようです。PDFファイルにソースリストが載っていますが、ソースファイルもLILBUG.ASMで検索すると見つけることができました。
このモニタはコンパクトにできていて、$F800-$FFFFに配置するため、今回のマイコンボードに載せるにも都合が良いです。
前回はROMデータの読み込みまでを行いました。このROMデータの解析を行ってこのマイコンボードの仕様を探ります。しかし、63B03の開発環境は持っていませんので、インターネットにある情報から開発環境の整備を行います。今回はWindows10 Home 64bitのPCで作業をおこなっています。
ROMから読みだしたデータはIntel HEX形式のフォーマットになっているので、これをバイナリファイルに変換します。
プログラムはVectorのサイトで見つけた以下のプログラムを使用しました。
こちらにROMから読みだしたデータを与えて、バイナリファイルに変換します。

これでバイナリファイルができました。
ヤフオクで63B03が載っているマイコンボードを見つけました。このマイコンボードは2枚のCPUボードがDual Port-RAMで結合されて協調して動作するもののようです。価格も安かったので落札しました。
到着したマイコンボードはこんな感じです。

基板の大きさも同じで、40Pのコネクタも同じ位置に配置されていますが、若干構造は違うようです。それぞれのボードが特定の役割を持っているように見えます。