秋月電子などで販売を開始したDIPのARM LPCマイコン LPC1114FN28を使ってLチカを行ってみました。
お手軽にブレッドボードが使えるのが良いですね。しかもお安いですし。32bit CPUなのに・・・。
私の場合は秋月電子の通販で購入したのですが、パッケージに同封されている1枚の紙に役立つ情報が書かれていたので、これを参考にして実験しました。この紙は秋月電子の販売ページにもLPC1114FN28説明書としてPDFで公開されています。
1. 開発環境の準備
開発環境のLPCXpressoをダウンロードしました。最新のものはMac版もあるようなので、Mac版をダウンロードしました。説明書にあるようにアクティベーションをしました。(何度目だろう・・・)
2. LPC-Linkの準備
手持ちのLPCXpresso LPC1768の出番です。先ほどの説明書にもありますが、私の場合は、LPC-Link側とターゲットCPUをつないでいるパターンはすでにカッターで切断済みで、ピンヘッダをつけています。普通に使うときはジャンパーピンで全ピンを接続し、今回のようなときはジャンパーピンを外して必要な信号線を取り出しています。
3. LEDの接続
ブレッドボードにLPC1114FN28を取り付けて、LPCXpresso LPC1114と同じように、PIO0_7 (28番ピン)に330Ωの抵抗を入れてLEDを接続し、GNDにつなぎました。
4. LPC-Linkとの接続
LPC-LinkとLPC1114FN28の接続は説明書とおりにジャンパー線で結線すればOKです。
5. LPCXpressoでサンプルコードをコンパイル
LPCXpressoをインストールすると、インストールされたディレクトリの中にサンプルプログラムが入っています。
Mac版の場合ですと、
/Applications/lpcxpresso_4.2.4_267/lpcxpresso/Examples/NXP/
LPC1000/LPC11xx/LPCXpresso1114_cmsis2.zip
になります。
LPCXpressoを立ち上げて、左下のQuickstartのメニューにあるImport and ExportのImport archived projects (zip)で上記のZIPファイルを取り込みます。取り込みが完了するといくつかのプロジェクトができますが、LチカはLPCX1114_cmsis2_systickが該当します。
説明書の裏面にあるLPCXpressoでデバックするときのTipsに従って、ターゲットマイコンをLPC1114FN/102にして、ClockソースをIRCにします。説明書に書かれているsystem_LPC11xx.cはCMSISv2p00_LPC11xxのプロジェクトのsrcにありますので、このファイルを修正します。
修正後にLPCX1114_cmsis2_systickのプロジェクトをビルドするとバイナリができあがります。
6. LPC-Linkデバッカで動かす。
ビルドができたら、左下のQuickstartのメニューにあるDebug and RunのDebug ‘LPC1114_cmsis_systick’ [debug]をクリックすると、LPC-Link経由でプログラムがマイコンに書き込まれます。あとはRunメニューでステップ実行をするもよし、動かしてみてください。
動作中の画像はこちらです。ゆっくり点滅していますが、systick.cを修正して点滅速度を変えることもできます。
LPC-LinkとLPCXpressoという強力な開発環境がありますので、今後様々な活用事例がでてくると思います。
12月のMakeが楽しみですね。
コメント
Snow LeopardではLPCXpressoが使えなかったので、いろいろ調べてみてLチカできました。