Let’s Encryptのサーバ証明書でこのkanpapa.comをhttps対応サイトにしてみました。
Let’s Encryptは無償でSSL/TLSサーバー証明書の発行を行ってくれるサービスです。
SSL/TLS通信を行うためにはサーバー証明書を準備しなければなりませんが、通常はサーバー証明書は有償で発行していて、そのサーバの運営者情報まで確認できます。Let’s Encryptで作成したサーバ証明書では運営者情報までは保証してくれません。このためサーバ証明書情報を確認すると「検証され信頼できる運営者情報はありません」となりますが、接続先が正しいサーバであることは証明でき、通信内容もSSL/TLSで暗号化されます。
サーバ証明書の作成方法はQuick Start Guideにも説明されていますが、まずはサーバー証明書の発行に必要なデータをホームディレクトリに持ってきます。
$ cd $ git clone https://github.com/letsencrypt/letsencrypt
一旦httpdを停止します。
$ sudo /sbin/service httpd stop Stopping httpd: [ OK ] $
作業ディレクトリに移動して、サーバ証明書の作成コマンドを実行します。
$ cd letsencrypt $ ./letsencrypt-auto certonly --standalone -d kanpapa.com
途中メニュー画面が表示されますので指示通り入力します。(画面のキャプチャを忘れました・・)
メールアドレスを入力します。
Enter email address (used for urgent notices and lost key recovery) (メールアドレスを入力)
続いて利用規約の確認です。
Please read the Terms of Service atYou must agree in order to register with the ACME server at https://acme-v01.api.letsencrypt.org/directory404 Page not found - Let's EncryptLet's Encrypt is a free, automated, and open certificate authority brought to you by the nonprofit Internet Security Res...
<Agree> <Cancel>
(了承する場合は、Agreeを選択)
処理が進み、次のメッセージが表示されれば、正常にサーバ証明書の作成が完了しています。
IMPORTANT NOTES: - Congratulations! Your certificate and chain have been saved at /etc/letsencrypt/live/www.kanpapa.com/fullchain.pem. Your cert will expire on 2016-03-04. To obtain a new version of the certificate in the future, simply run Let's Encrypt again. - If like Let's Encrypt, please consider supporting our work by:
Donating to ISRG / Let's Encrypt: https://letsencrypt.org/donate
Donating to EFF: https://eff.org/donate-le
サーバ証明書は/etc/letsencrypt/live/ドメイン名以下のディレクトリにできています。
確認してみましょう。
$ sudo ls /etc/letsencrypt/live/kanpapa.com cert.pem chain.pem fullchain.pem privkey.pem
ここに作成されたサーバ証明書を/etc/httpd/conf.d/ssl.confに組み込みます。
SSLCertificateFile /etc/letsencrypt/live/kanpapa.com/cert.pem SSLCertificateKeyFile /etc/letsencrypt/live/kanpapa.com/privkey.pem SSLCertificateChainFile /etc/letsencrypt/live/kanpapa.com/chain.pem
あとはhttpdを起動すれば、httpsが使えるようになります。
もし、iptableで443を閉じている場合は忘れずに開放しましょう。
しかし、このままだと http:// のパスが残っているところがあるので鍵のマークが表示されない場合があります。このため、MovableTypeの設定やコンテンツのパスをすべて https:// に変更する必要があります。それはまた次回で。
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