armbianでNano Pi NEO NASをSSDベースのサーバにしてみた

Nano Pi NEO

自宅サーバーのOpenblocks AX3の調子が悪いので開発機として使っていたもう一台のAX3と入れ替えました。現状は問題なく動いていますが、こちらも調子が悪くなることを考えて、もう一台自宅サーバーを作っておこうと思います。

以前Nano Pi NEO NASキットを購入してNASとして使っていましたが、microSDがルートパーティションになっているので自宅サーバーのような長期間にわたる連続運用にはやや不安がありました。いろいろ調べたところarmbianだとルートパーティションを簡単にsataデバイスに切り替えできるということなので試してみました。

armbianをmicroSDカードに書き込む

armbianの公式サイトからダウンロードします。

今回はNano pi NEO / Core 用のArmbian Bionicをダウンロードしました。

7zのファイルなので展開すると、Armbian_5.59_Nanopineo_Ubuntu_bionic_next_4.14.65.img というイメージファイルができますので、これをmicroSDカードに書き込みます。

イメージファイルの書き込みは公式サイトにリンクされていたEtcherを使います。このプログラムはSDカードにイメージファイルを書き込む機能に特化しているので簡単につかえます。

Etcherを起動して、書き込むイメージファイルを指定して、書き込み先のSDカードを指定して、実行するだけです。

正常に書き込みが完了すれば、Flash Complete! と表示されます。

armbianで起動する

armbianを書き込んだmicroSDカードをNano Pi NEOにセットしてNano Pi NEO NASの電源を投入します。しばらくするとNano Pi NEOの青いLEDが周期的に点灯を始めます。armbianが起動したようです。

確認するためにsshでログインしてみますが、なぜか反応がありません。pingも反応なしです。おかしいなとNAS基板にあるシリアルコンソールの端子にシリアルUSBボードを接続しました。

ターミナルを115200bpsに設定したところ問題なくarmbianが起動していました。

では、なぜsshは使えなかったのかというとDHCPサーバからIPv6を取得したようで、IPv6のアドレスしか振られていなかったのです。

これではIPv4で接続できないので、armbian-configを起動して、Networkを選び、IPV6の項目で、IPv6をdisableに変更しました。

再起動してifconfigで確認したところ、IPv4が振られています。

この結果IPv4で問題なくsshログインできるようになりました。

SSDにパーティションを作成する

次はルートパーティションをSATAデバイスであるSSDに切り替えます。こうすることで常に書き込まれるログファイルをSSDに逃がすことができ、microSDには定常的な書き込みがなくなるはずです。

最初にSSDにパーティションを作成しておきます。これはfdiskコマンドで行います。私の場合は64GBのSSDなので、すべてをLinuxパーティションに割り当てました。

ルートパーティションをSSDに変更する

次にルートパーティションをSATAデバイスであるSSDに切り替えます。これはnand-sata-installというスクリプトファイルが準備されています。

root@nanopineo:~# nand-sata-install

コマンドを入力すると次のような画面が表示されます。

ここはそのままOKで進みます。次はどのパーティションをルートパーティションにするか聞いてきますので、選択してOKを押します。入力が終わるとファイルシステムが作成されて、コピーが始まります。

コピーが完了するとRebootするか聞いてきますので、Rebootします。

ルートパーティションを確認する

Reboot前はルートパーティションがmicroSDカードになっていました。

Reboot後はSSDがルートパーティションに設定できていることが確認できます。

これで長期間の連続稼働も問題ないでしょう。今後AX3の調子が悪くなっても安心です。ただし、CPUパワーがAX3のようにはありませんので、そのうちNano Pi NEO2にでもしてみようと思います。

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