前回の記事ではM5Stack CoreS3にOrangeputer-KBを接続し、日本語入力ができることを確認しました。その後、M5Stack用日本語入力キーボード組立てキット用フレーム (Orangeputer-KB + M5StackS3 をハンディコンソール的な感じにするフレーム)が@n602_NAさんから公開されましたので早速3Dプリンタで出力してみました。
Orangeputer-KB 2号機の製作
M5Stack専用にOrangeputer-KB 2号機を組み立てました。色は青にしてみました。またタクトスイッチも標準とは異なる色を少し使ってみました。

完成したOrangeputer-KB 2号機です。

これをM5Stack用日本語入力キーボード組立てキット用フレームに組み込みます。
M5Stack用日本語入力キーボード組立てキットのフレームの3Dパーツ準備
まずSTLデータを以下のサイトからダウンロードします。STEPデータもありますので改良もできそうです。
あとはBambu A1 miniにお任せです。各パーツを並べて造形が完了しました。

3Dパーツが揃ったところで、Orangeputer-KBをフレームに組み込みます。

M5Stack CoreS3もフレームに取り付けました。お互いが固定されて使いやすくなりました。

M5Stack DIN BASE用フレームの製作
このフレームに取り付けて使っているときに、本体を傾けるとM5Stackが外れてしまいました。私のM5Stack CoreS3にはLLM ModuleとDIN BASEを接続しているので、高さが高くて重心がやや上になり傾けると外れやすいようです。
DIN BASEには固定するための仕掛けがいくつかあるのですが、ここでは底面埋め込み式真鍮インサートナット(2ヶ所)を活用してみます。

公開データに含まれていたSTEPファイルを利用して、ノギスで実物を計測しながらFreeCADでDIN BASE固定用のフレームを設計しました。

早速3Dプリンタで出力です。

このフレームにDIN BASEを固定してみましたが、やや取り付けにくかったのであと0.2mmぐらい余裕をもたせるのが良さそうです。また、Groveコネクタにちょっと被っているのでこれも調整が必要です。とりあえずDIN BASEをネジ止めで固定することで外れることはなくなりました。


このように少し課題は残っていますが、キーボードの使用には特に支障はないので、どこかのタイミングで調整してみようと思います。
まとめ
@n602_NAさんのM5Stack用日本語入力キーボード組立てキット用フレームでOrangeputer-KBとM5Stack CoreS3のセットが取り扱いやすくなりました。今後Orangeputer-KBに接続できる機器が増えてくると思いますので、今回製作したDIN BASE用フレームのように様々な機器ごとにフレームができていくのではないかと楽しみです。
3Dデータを設計・公開いただいた @n602_NAさんありがとうございました。
