Nano Pi NEO 自宅サーバを再インストールしました

Nano Pi NEO

Nano Pi NEO自宅サーバがクラッシュ

4cm角のマイコンNano Pi NEO [M-12301]を使った自宅Linuxサーバを2018年9月から稼働しています。これまで全くトラブルもなく連続稼働していたのですが、昨日rebootしたところ起動しなくなってしまいました。

久しぶりにケースを開けて、3.3Vのシリアルコンソールを接続したところ、ファイルシステムが壊れていてbootの途中でpanicになっていました。

nanopi_neo_buster_server1.jpg

Armbianの再インストール

やむをえずArmbianの再インストールを行うことにしました。Armbianの公式サイトをみたところ、今はLinuxカーネルV5.10を使用したArmbian Buster(Debian 10.8)が最新のようですので、これを新規インストールすることにします。

まずはNano Pi NEOからmicroSDカードを抜いて、Armbian BusterのイメージをUSBImagerで書き込みます。

nanopi_neo_buster_usbimager.png

書き込みが終わったmicroSDカードをNano Pi NEOに取り付けて電源をいれたところ無事起動しました。Nano Pi NEOには問題はなさそうです。

nanopi_neo_buster_startup.png

このあとrootのパスワード設定とユーザ登録が自動的に行われます。親切な設計だと思います。

起動ディスクをSSDに変更

SDカードからArmbianを起動すると、ルートディレクトリはmicroSDカード上に作られます。この状態で連続稼働させるのはやや不安がのこります。Armbianでは外付けのSSDやHDDにシステムファイルをインストールすることができます。

私のサーバはNano Pi NEO NASキットで、64GB SSDをSATA – USB接続しているので、これにシステムファイルをインストールします。以下のコマンドを入力します。

nand-sata-install

次のような画面が現れます。BootはmicroSDカード、SystemはSSDにインストールしたいので、そのままOKを押します。

nanopi_neo_buster_systeminstall.png

SSDにファイルシステムが作成されて、システムファイルのコピーが始まります。

nanopi_neo_buster_systemcopy.png

Rebootの指示がでるのでRebootします。

nanopi_neo_buster_systemreboot.png

再起動後にファイルシステムの状態を確認すると、ルートファイルシステムはSSDになっていることがわかります。

nanopi_neo_buster_system_ssd.png

これでmicroSDカードはBootの時しか使われなくなります。

Armbianの設定

ネットワークやTIMEZONEなど主要な設定は

armbian-config

で簡単におこなえます。

私の場合はIPを固定にして、ルーターのポートフォワードでインターネットからアクセスできるようにしています。

ネットワークが正常に接続できたら、まずはアップデートを行うことをお忘れなく。

apt update
apt upgrade

Mackerelの設定

私はこの自宅サーバの監視にMackerelの無料枠を利用しています。

具体的な設定方法はRaspberry Piの監視と同じなので以下のQiitaの記事を参照してください。

Monitorsが無事グリーンになって監視が始まりました。

nanopi_neo_buster_mackerel.png

またサーバ監視以外にも自宅ネットワークがおかしくなったときもMackerelからアラートが飛んでくるので気がつきます。

アプリケーションの起動確認

あとはこのサーバで動かしているアプリケーションをバックアップからリストアします。なお、ログは同じネットワーク上のNAS(QNAP)のsyslogサーバに転送しているので保全されています。

無事完了

一通りの作業が完了したら、一度シャットダウンして、もとのケースに戻します。

nanopi_neo_buster_server_case.jpg

これで無事自宅サーバが復旧しました。

こんな小さなサーバでもバックアップは重要です。いざという時のためにUSBメモリなどに重要なファイルをバックアップしておくとよいと思います。

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